症状の痛みに合わせた治療

肩の痛み

肩の痛み

肩の痛み・五十肩・四十肩・石灰沈着性腱板炎・腱板損傷等でお困りの方は津田沼のふなき接骨院へ

五十肩・四十肩

40代~50代でよく起きる、肩の痛みと運動障害の総称で肩関節周囲炎とういう傷病名です。 肩こりがひどいと受診したら五十肩だったという方が多く、混同しやすいのですが、肩こりとは全く違う病態です。 肩関節周辺のさまざまな組織が損傷を起こし、肩から腕にかけて強い痛みが発生します。 痛みの出方は個人差があり、突然の激痛だったり、徐々に痛くなったりと様々です。 もっとも特徴的な症状は、「腕が直角以上に上げられなくなる」という症状で、夜中に痛みが強くなることも多いです。

五十肩は関節の周囲に炎症が起こるものですが、その炎症が最も多く起こる場所が「腱板」というところです。 腱板が傷んで炎症を起こすことで、関節を包み込んでいる「関節包」全体に炎症が進み損傷が及び強い痛みと関節の運動障害が起こります。

五十肩の病状は、おおよそ3つの段階に分かれて進行していきます。
■急性期
発症してからしばらくの間(数週間から数カ月)は、もっとも強く炎症が起こっている時期で、 肩を中心に、肩と腕全体が痛みます。また、服を脱ぐときなど、腕を大きく動かすと激しく痛みます。 夜になると痛みが増してくるので、痛い方の腕を下にして寝るのが困難になります。

■慢性期
急性期をすぎると、安静にしている状態では痛みを感じなくなりますが、 腕を直角に上げると、激しい痛みが生じます。 また、急性期の炎症がもとで、筋肉が引きつれて収縮し硬くなってしまうため、 関節可動域が狭くなって腕が動かしにくくなることがあります。この頃がいちばん「腕があがらない」と感じる時期で、 腕を大きく回転させるなどの動作は全くできなくなることもあります。こうした運動障害を「肩関節拘縮」といいます。

■回復期
「肩関節拘縮」が改善し、徐々に腕が動かせるようになってきます。全快するまで、約半年程度、重症の場合は1年くらいかかることもあります。

五十肩・四十肩の治療方法は?
急性期においては、炎症を抑えて痛みを軽減するために、アイシングと筋力を刺激しない。微弱電流治療により炎症を抑える治療を行います。 痛みが激しい場合には、安静を保つため、肩をテーピングや三角巾などで固定する場合もあります。 痛みの激しい時期をすぎれば、今度は「肩関節拘縮」を予防・軽減・回復させるために、患部を温め、筋肉の循環を良くし可動域訓練を実施していきます。 安静と運動のバランスをとることが難しいため、症状に応じながら実施していきます。 急性期に適切な処置を行うことで、早く治癒に導くことが可能ですので、悪化する前に当院を受診していただければと思います。 五十肩はほとんどの場合、きちんと完治しますので、諦めずに是非一度ご来院下さい。

五十肩は放っておいても治る??
五十肩は放っておいても治ると良く耳にします。確かに一過性の炎症は、時期が来れば自然に治まります。 炎症が治まれば、痛みも和らぐでしょう。ただ、適切な治療や運動療法をしないと、肩の動きは元通りにはなりません。 長い間放置しておくと、治ったあとで運動障害が残ることがあります。痛い時期にこそ、治療をして動かさなければいけないのです。

肩の関節は球状になっており、ほぼ360度動かすことができる、人体の関節の中で最も大きく動く関節です。 いくつもの細い筋肉と肩甲骨で形成され、非常にデリケートな構造をしています。肩の筋肉に炎症が起ったり、悪い姿勢が続くと、 筋肉と肩甲骨のバランスが崩れ、痛みを引き起こすことがあります。肩に痛みがあると、よく使う筋肉と使わない筋肉に分かれ、 よく使う筋肉は疲労し、炎症を起こします。使わない筋肉は、萎縮し、細くなって弱くなります。 このようにして、バランスの崩れた肩の関節では、スムーズに腕を上げることが難しくなり、代償として体全体を傾けたり、 肩をすくめるような上げ方になります。
では、そのまま生活していくとどうなるでしょうか?
肩の構造が変化し、違うところを使い過ぎ、痛みが出たりします。そして、使わない肩の筋肉はだんだん弱くなり萎縮します。 これでは、日常生活の動作(更衣・洗髪・洗顔・排泄・髪型を整える・家事・仕事など)に大きな影響が出てしまい不自由な生活になってしまいます。 こんな悪いサイクルを断ち切るために、適切な肩の治療を行い痛みを減らし、肩を柔らかく保ち、筋力アップして楽しい生活をしていきましょう。

石灰沈着性腱板炎

夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります。

五十肩と症状が似ており、よく混同されますが、病態が異なり治療法も全く違います。 40~50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。 この石灰は、当初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化していきます。 石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。

当院では、最新型のエコー検査が可能ですので、五十肩との鑑別も確実に行なえます。

石灰沈着性腱板炎の治療方法は?
急性例では、激痛を早く取るために石灰の除去が必要なため、消炎鎮痛剤の内服、 水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の滑液包内注射などが有効ですので、近隣の整形外科の受診を強く勧めます。
激しい痛みがとれたら、来院して頂き、温熱療法や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などの治療を行います。

腱板損傷

腱板とは肩関節の安定性をもたらす、筋肉および腱の複合体のことです。 棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋を指します。腱板損傷は炎症のような程度の軽いものから、断裂に至るまで広い範囲があります。 腱板損傷は、スポーツ中の怪我や交通事故などの外傷を契機に生じることもありますが、明らかな外傷がなくても次第に発生してくることも多いです。 腱板損傷が発生しやすい理由は、腱板は肩甲上腕関節に安定性を与えています。肩関節の運動方向により様々なストレスが、 腱板を構成する腱および筋肉に加わり損傷が起こります。

日常生活で腱板損傷を起こす要因
腱板において最も損傷を受けやすい部位は、肩峰下にある肩峰下腔と呼ばれる狭い空間を通過する棘上筋腱です。 肩峰下腔が狭くなって腱板が挟まれるようになる、インピンジメント症状を起こします。 そして腱板が骨に挟まれ擦られるほど、腱板は刺激され腫れるようになります。 この悪循環が結果として、腱板を損傷することになります。 この過程が繰り返されると、腱板の強度は低下し、そこに通常の力が加わることにより完全断裂を引き起こすことになります。

特に高齢者の患者様では、腱の治癒能力が低下しており小さな断裂でも直りにくくなります。 このような年齢とともに進行する、あるいは外傷による腱板損傷に加えて、野球選手に見られるような、激しい運動により引き起こされる腱板損傷も存在します。
激しい運動による障害は、過度の運動により肩関節を構成する靭帯が引き伸ばされ、緩くなることが原因です。 このように肩関節が緩くなったことを肩関節不安定症と呼びます。 不安定症は腱板に加わるストレスを増大し、またインピンジメント症候群や腱板断裂を引き起こすことがあります。

腱板損傷の治療方法は?
腱板損傷なのに、マッサージをされたり、肩の運動を積極的に行ったりと言う話を良く聞きます。 腱板損傷では、運動は禁忌で患部をマッサージなんて在り得ません。 肩を回したり、マッサージを行ったりして、余計に症状が酷くなり、肩が全く上がらなくなる方も大勢いらっしゃいます。
当院の治療法としては、まず損傷を受けた腱が治るまで安静を保ち、超音波療法で腱板の治癒促進し、患部周囲の筋肉のアプローチを行っていきます。
また、損傷が酷い腱板損傷は病院をご紹介し手術による腱板断裂修復術による治療もあります。症状や患者様の生活に合わせ最適な治療方針を考えます。

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